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2006年11月 9日 (木)

一人店主への道(花の下北沢編5)

 2003年春。少しずつではあるが、お客様の客足も戻りつつあった。

私が下北沢に通い始め、4ヶ月が経った。この頃には、下北沢の商店街の方たちとも顔見知りになり、少しずつ言葉も交わすようになった。

 

 お隣の電気屋のお兄さん&お姉さん、(今はなき)向かいの肉屋のお兄さん、駅前食品市場内の魚屋の女将さん、八百屋のご主人、乾物屋のご夫婦、アメリカ屋のおじさん、一人ランチの定番だったパスタ屋のお兄さん、etc・・・。皆さん、気さくに声を掛けて下さった。

 

 電気屋のお兄さん&お姉さんはお隣さんともあって、チラシ配りで外に出るときは、大抵、私のくだらない話に付き合って下さった。まぁ、言ってしまえば、私の息抜きの相手をしてもらっていた。

ココに時々コメントしてくれるAZ a go goくん(通称、ウラ兄ぃ)は、その電気屋さんの元スタッフ。兄さんには、ガラス越しの変顔などでいつも心和ませてもらった。当時の私の心のオアシス、と言っても過言ではない。だって、相当な変顔で、いつも笑わせてもらっていたから。そして、今でもこうしてお付き合いが続いている。

 

 魚屋の女将さんからは、「コレ、お昼にでも食べて!」と塩辛を差し入れして頂いたコトも。突然、開店前のお店に届けに来て下さって、ビックリしたけど、とても嬉しかった。でも・・・、実は、塩辛食べられないんですよ、私・・・。本当に申し訳ないと思いつつ、女将さんの温かい心だけ受け取って、酒好きのスタッフ(リラックスプラスの店主・赤尾さん)に食べてもらった。

 

 時々ランチ時に通っていたパスタ屋のお兄さんは、私が下北を去るとき、ランチのデザートプレートに、デザートソースで特別にプーさんの絵を描いて下さった。「ご苦労様でした」の一言を添えて出して下さった、皆より一回り大きいお皿に描かれたプーさんの絵は、今でも忘れるコトはない。

 

 そして、アメリカ屋のおじさんからは、何故か「社長!」と呼ばれていた。理由は全くわからない。どう見ても、社長の器じゃありませんが??いつも「社長!」と呼び止められ、冗談を言っては笑い合った。私がしばらく顔を見せないと、「寂しかったよ~!」と、ホントかよ!?と突っ込みたくなるような、ウレシイ言葉を掛けて下さった。

 

 何故かこうして、下北沢の商店街の方たちが可愛がって下さった。そして、こんな風に皆さんとお付き合いしているのは、当時、スタッフの中で私だけだった。スタッフからも「いつの間に、仲良くなったの!?」とよく言われていた。いや、ホントにいつの間にか、自然に仲良くさせて頂くようになった訳で・・・。

 

 それは恐らく、私が“丸顔クィーン”、もしくは、“ミス・丸顔”だからでは?と思っている。

 

 私は自他共に認める、丸顔である。友人からも“丸顔クィーン”の称号を与えられているくらいだ。とにかく「丸いね!」な感じなのである。

 

 そして、私はよく街中で道を尋ねられる。先日も新宿駅で、どこそこまで行くための乗り換えの仕方を尋ねられたのだが、私も田舎者のお上りなので答えられず、と言う経験をしたばかり。そういう感じで、「スミマセン」とよく呼び止められる。多分、丸顔故に、声を掛けやすいのではないのだろうか。

だから、逆に言えば、接客業の身としては『得な丸顔』だと思っている。丸顔と言うだけで、あまり悪い印象は与えない。語弊があるかもしれないが、“太っている人に悪い人はいない”と言う、アレと同じじゃないのでは、と。

若い頃は、キョンキョンみたいなシャープなお顔立ちにそれはそれは憧れたけど、今となっては、得な丸顔に産んでくれた両親に大いに感謝している。お父さん、お母さん、ありがとう!!

 

 話がだいぶそれたけど、大好きな街・下北沢の方たちに可愛がって頂きながら、楽しい日々を過ごした。

好きな街(下北沢)で働ける、コレはホントにラッキーなコトだったと思う。店から一歩外に出ると、あのシモキタ独特の街の雰囲気にホッと和まされたし、街行くステキな人たちの姿を目にするだけで、ついつい楽しくなった。

 

 でも、そんな好きな街・下北沢だからこそ・・・。私はこの先、ある思いを抱くようになる。そして、それが後々、私が下北沢を去る原因の一つになるのであった。

 

 →次回へ続く。

 

 

 ~下北沢の今・番外編~

 今、下北沢では、あの独特で味のある街並みが大きく変えられてしまう、都市開発計画とやらが推し進められている。コレは、ニュース等でも取り上げられているので、ご存知の方もたくさんいらっしゃるとは思うのだが。

そして、この都市計画がそのまま推し進められたならば、私が今日書き連ねたお店、自分が勤めていたサロンも取り壊されるコトになる。

どうやら、駅前にロータリーが出来て、高層ビルが出来るそうだ。

シモキタに高層ビル・・・。全くピンと来ない。

あの小さな街にゴチャゴチャとお店が立ち並んでいるのが、シモキタの魅力と言ってもいいと思っている。それが、その都市計画とやらで取り壊されてしまうと言うから、なんだか心中穏やかではない。

その都市計画、本当に必要なんだろうか??下北沢に住む人たちは、本当に望んでいるのだろうか??

少なくとも、自分が勤めていたサロンや関わったお店がなくなるのは、私はとても寂しい。

(まぁ、きっと、サロンは違った形で営業するような気もするのだが。) 

今、私が出来るコトは何だろう。

微力ながら、『Save the 下北沢』の活動に賛同し、署名させて頂いた。

小さな力が一つになり、大きな力となって、そして、下北沢の街並みが守られ続けていくコトを祈りたいと思う。

 

 ♪本日のBGM・・・サニーデイ・サービス「恋人の部屋」

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