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2009年11月 8日 (日)

続・一人店主への道。~②触れる、というコト。~

 サロン勤務から、一人店主に至るまでの道のりを、自分の記憶を辿りながら、ポツポツと更新しています。

これから、開業しようとされている方やセラピストのお仕事をしようと考えていらっしゃる方の何かヒントになれれば・・・、私もウレシイです。

 

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 私は大手サロン、個人サロンと二つのタイプのサロンで、ありがたくもお仕事させて頂きました。

今日は、個人サロンでのお客さまやスタッフとの出逢いによって、“触れる”というコトについての意識が変わっていったお話です。

 

 大手サロンでは席数が10席あったのも、個人サロンでは、その半分の5席。

もちろん、お客さまの数はグーンと減るワケですが・・・、

でも、その代わり、お客さまやスタッフとの距離がググッ!と近く感じられました。

 

 大手サロンで働いていたときは、自宅からサロンまでの距離が、田舎モノの私からしてみたら相当だったので(汗)、仕事が終わると即帰宅。

思い起こしてみると、あまりみんなでゆっくり話す機会も持てなかったなぁ。。。

辞めてからの方が距離が近くなるという、なんだか不思議なご縁で(笑)、今でも繋がっています。

 

 それに比べて、私がお世話になった個人サロンは、自宅から最短で30分くらいの距離でしたし、大手サロンのような忙しさはなかったので、私自身も余裕を持って、日々を過ごせていたように思います。

スタッフのみんなとは、本当にいろんな話をたくさんしました!

目に見えるモノしか信じて来なかった私が、見えないモノの存在を受け入れるコトが出来たのも、ここで働くコトが出来たから。

ここで働くコトがなかったら・・・、私はどんな道を歩んでいたのでしょうね。

 

 私がリフレのお仕事をしたい!と思ったきっかけの一つに、

相手からダイレクトに反応が返ってくるような、やりがいのあるお仕事をしたい!

という気持ちがありました。

 

 実際にリフレのお仕事をしてみて、お客さまから「気持ちよかったです♪」とおっしゃって頂くと、やっぱりとっても嬉しかったし、その上、ご指名なんて頂けた日には、スキップして帰りたくなるくらいの、ウキウキ気分なモノでした(←ちょっと言い過ぎ(笑))

自分の手で、お客さまを癒して差し上げたい!心身が辛い状況にあるお客さまを変えて差し上げたい!と、本気で、強く思っていました。

何よりも、気持ちよい!と思って頂きたい。=私を・・・認めて欲しい!!という気持ちがそこにはありました。

(→その当時の気持ちを書いた日記は、コチラ。)

 

 だから・・・、当時は、ご指名してくださるお客さまの人数をすごく気にしながら、お仕事していたのですよ(苦笑)

ご指名して頂くのは自分のモチベーションも上がるし、セラピストとしてはとっても嬉しいコトなのですが、それが全てではないですからね。

でも、なんだか勘違いをしていたのです。

 

 お客さまを癒して差し上げたい、という気持ちも、今思えば、本当にお恥ずかしいくらい、自分本位な考えです。

“癒して差し上げる”なんて、とてもへりくだった言い方ですが・・・、

でも、本来、“癒された”と感じ、決めるのはお客さまであり、私ではない。

 

 お客さまはもちろん、癒されたくて、自分の心身の状態を整えたくて、いらっしゃるのだと思うのですが、変化をもたらすのは私たちの手によってではなく、お客さま自身。

私たちはサポートしたり、ガイドするコトは出来るけど、本当の意味での変化は、やはりお客さま自身の意識や気付きによってだと、私は考えています。

 

 というのも、私自身に、こんな経験があったから。

 

 ほぼ隔週で、30分のコースを受けに来られていた、近所に住むリピーターのお客さま(当時、20代女性)。

いつもいつも、緊張していて、氷のように冷たい足。(言葉も少なめ。)

特に、私を指名してくださっていたワケではないのですが、何故かたまたま、そのお客さまを担当するコトが多かった。

どうにか、その状態を改善して差し上げたくって、いつもより長めのコースや普段とは異なるコースを勧めて、受けられたコトもあったけど、それでも、ずっとその緊張状態が解けるコトはありませんでした。

 

 そう言えば、しばらくいらっしゃらないなぁ~、と思っていた頃、ふと、ご来店になりました。

そして、いつもの30分のコースを、私が担当するコトになりました。

 

 で、足を触ってみたら・・・、

ビックリするくらい、とってもあったかい!!

それに、あんなにいつも緊張していたのに、からだもとっても緩んでる!!

ただただ、そのお客さまの変化に驚きながら、トリートメントしていた私なのでした。

 

 トリートメント後のフィードバックの際、「いつもに比べて、すごく足が温かいし、緊張も緩んでいたようですね!(驚)」とお話したら、普段は口数の少ないお客さまが語り出しました。

 

 「実は、関西に転勤になったんです。単身赴任で東京の自宅には週末しか帰れないのですが、転勤になったおかげで、生活が規則正しくなって、ストレスも減ったんです。」と。

今までは夜遅くまでの勤務や、ときには朝までお仕事するコトもあったようで、とにかく、大きなストレスを抱えていたそうでした。

 

 そのお客さまはご結婚されていたので、ご主人とは週末にしか逢えないワケで・・・。

単身赴任という状況はコチラ側からしてみれば一見、大変だなぁ~という印象だったのですが、

でも、そのおかげで、言ってみれば、人間らしい生活を取り戻すコトが出来、今の方がとてもこころ穏やかに結婚生活を送れている、と言うのです。

 

 この変化に、私は衝撃を受けました。

あんなに・・・、どんなに私が頑張っても、一向に足が温まらず、緊張しっぱなしだったお客さまが、“転勤”という環境の変化だけで、こんなにも劇的に変化するなんて・・・。

 

 私が今でも、“東京の母”と慕っているスタッフに、常々、

「(トリートメントが)お客さまから上手だと思ってもらおうとか、何かを変えようと思って施術するのではなく、ただただ、そのときそのとき、お客さまに真剣に向き合うだけ。それでいいんだよ。」

と言われていた、ワタクシ。

言わんとしているコトはなんとなくわかるけど・・・、イマイチ、自分の中で消化出来ていなかった言葉。

でも、この瞬間に、この言葉の意味を初めて理解したのでした。

 

 その方自身が抱えている荷物を自ら手放した瞬間、素晴らしいギフトが贈られる。

そのタイミングを決めるのは、その方自身。

私たちは、ただただ、ありのままのその方を受け止めて、こころにそっと寄り添うだけ。

何かを変えようと働きかける必要はないんだ。

“触れる”って、そういうコトなんだ・・・。

と、お客さまを通して気付かせて頂いたのです。

 

 そして・・・、

私自身もお客さまに対しての「認めてもらいたい!」という必死な気持ちを手放したら、とってもこころが楽になり、今まで以上にトリートメントが楽しくなったのでした♪

 

 こんな風に、私たちセラピストの方が、お客さまから教えて頂くコトはたくさんなのです。

本当に、ありがたいお仕事ですね。

 

 大手サロンと個人サロン。

どちらの方がよりよいか、というのはないと思います。

どちらにもそれぞれのよさがある。

どちらを選ぶかは、その人次第。

私は・・・、二つのサロンで働けて、本当によかったなと思うし、一人店主に至るまでのそのプロセスで、きっとその必要があったのだと思っています。

 

 過去の自分を振り返り、自分の選択した道が果たしてコレでよかったのか??

もっと違う選択をすればよかったのでは??

と、不安になったり、クヨクヨ考えたりするコトもあったけど、 

今は、そのときそのとき、自分のベストを尽くして、必要な道を選択してきたのだと、過去の自分を褒めてあげたいです♪ウフ(笑)

 

 つづく。(次回は”きっかけ”について。)

 

 ♪本日のBGM・・・羊毛とおはな/手のひら(アルバム「こんにちは。」より)

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